明日から、琴川のすげ笠づくりが再開します。
その準備の作業として、一週間ほど前に竹の採集と竹割り作業が行われましたので、はじめにその様子を紹介しようと思います。
集落にある竹林、すげ笠作りに適した竹が自生しています。
太いのを3本ほど採集しました。
その竹を師匠(会長)に割っていただきました。
竹割りには、両刃のナタを使います。
刃の長さも普通のナタに比べると半分くらいです。
師匠が見事な手さばきで竹枠の作り方を説明してくださいました。
これから取り組むのは、竹骨づくり~竹枠づくりです。
かつては、男鹿で生産されるすげ笠の9割ほどが琴川集落で作られていたそうです。
そのすげ笠づくりの技術を後世に伝えていこうと平成8年に琴川すげ笠づくり伝承同好会が設立、平成13年には男鹿市の無形文化財に指定されるほどとなりました。
今現在、琴川集落にはすげ笠作りの技術を持った方が7名います。
しかし、全員80歳前後という高齢と後継者不在のため、力仕事や事務仕事が困難になり活動停止の状態が続いていました。
再開のきっかけは、秋田魁新報に掲載された記事でした。
そのときから、復活へ向けて動き出しました。