生豆を焙煎するときに必要な物質は、空気とガスになります。
それらの状態は季節や天気によって変化し、考えさせられることが多くあります。
今回は、ガスの圧力について考えてみたいと思います。
まずは、カセット式のガスコンロを例に挙げてみます。
温かいところでは全く問題なく使えるガスコンロですが、寒い場所では使っているうちに火力が弱まってくることがよくあると思います。ガスを最後まで使いきれないということも少なくありません。
カセットコンロにはブタンというガスが使われています。
ブタンが気化する温度は0℃位、プロパンの-42℃位に比べるとずいぶんと高い温度です。
気温が低いほど気化する力が弱まり、気温が気化する温度(0℃)よりも低くなると着火することもできません。
気化する力が弱くなるということは、ボンベ内の内圧が低くなるということで、ガスを吹き出す威力が少なくなります。
冬場など、このようなことがおこっているのがカセットコンロではよく分かります。
ここまで極端ではありませんが、同じようなこと(気温が下がるとボンベの内圧が下がる)がプロパンでもおこっていることになります。
プロパンの沸点の低さやレギュレーターが付いていることを考えるとそれほど気にしなくてもよいかもしれませんが、状況によってはガスが安定しなかったり弱くなったりという場合もあるのではないかと思います。